中小企業診断士 平成20年度合格体験

● 花輪さん

【あれから1年】
MMCと私との出会い(!)は、これを書いている時点のちょうど1年前の12月でした。昨年の2次試験に敗れ、再チャレンジに向けステップアップをと専門学校を選ぶ中で、MMCの説明会に参加し、最終的に受講を決めました。1次試験は独学(プラス科目通学)で乗り切りましたが、2次試験に落ち、独学ではレベルアップは難しいと、通学でのリベンジを決意したのでした。とはいうものの、土、日は潰したくないとの甘い考えから(これは、後に認識不足を痛感しますが...)、平日夜の通学コースを探したため、選択肢は MMCのほかもう1校で、双方の説明会を聞き、アットホームな雰囲気を感じたMMCを選びました。そうそう、平成19年度の2次試験の結果ですが、「ADBB」の「B」でした。マーケの痛恨の「D」のショックは大きく、どう立て直していいのか、暗雲が振り払えないまま年が明けたのでした。

【そして通学開始】
1月から、平日夜の講座が始まりました。受講生は、だいたい6〜7人で、午後7時から9時半過ぎまでの講義です。仕事帰りですので、この講義は結構きつかったですね。しかし、同じクラスの皆さんは全然余裕の表情です。あせりましたねー。また、いつもはリラックスしている夜の時間帯に集中したので、帰宅後寝つけなくなり、翌日は睡眠不足に...。前途多難なスタートでした。最初は講義中心のカリキュラムが、2月からは事例答練になり、さらに疲れはたまる、成果は出ない、モチベーションは下がるで、この時期、プチ・スランプに陥っていました。3月に第1回のMMC模試がありましたが、合計230点で順位も真ん中辺りと、思うような結果は出せませんでした。

【土曜日通学コースに移籍】
4月に社内異動があり、そのため平日夜の受講が難しくなったため、土曜日通学コースに移籍しました。本腰を入れて、土、日を学習に充てることにしたのです。元々学習時間は長い方ではなく、それまでは通勤の往復の各1時間を中心に、土、日もせいぜい1日2時間やれば上出来という程度でした。その結果、平日夜の事例答練の予習も復習も不足し、レベルアップ、差別化が図れない状況となっていました。しかし、実践はできないながらもやるべき課題や試験の全体像はだんだん見えてきて、土曜日コースに移籍することで、通勤時は次の事例答練の予習、日曜日は再答案作成で前日の復習と、学習のリズムを作ることができました。ちなみにこの頃考えていた課題は、@与件の分析速度アップ(スピード化)、A設問要求への的確な対応、Bコンパクトな表現といったことでした。10月の本試験に向け、逆算でやるべき課題を克服していけば絶対合格と、根拠のない(!)自信を持っていた気がします。

【5月模試を経て】
4月のコース変更が功を奏したのでしょうか。5月の第2回模試は合計240点を超え、一応の成果を出すことができました。通学開始時には、事例解答は思うようにできず得点が伸び悩んでいましたが、ようやく各事例の設問範囲と対応についてイメージが掴めてきた気がしました。さて、6月からは1日2事例の答練と講座は厳しさを増す中、スピード対応にも慣れ、 徐々に安定した解答ができるようになりました。(それでも、ポカミスで落ち込むことはありますが。)2年目の1次試験は受けずに2次試験に専念することとしたので、7月、8月は1次対応で講座が少なくなる中、解法スキームやキーワードの整理等、比較的ゆったりと過ごしていました。しかし、内心、1次試験を2度と受けないよう、絶対に今年2次に受かろうと決意を新たにしました。

【直前模試で腕試し】
8月、9月は、MMC模試プラス他校の模試も受け、実戦演習をしました。これまでの学習の成果として高得点できればよし、失敗しても本番の糧になると割り切って。結果は他校の模試を2つ受け、ともに上位50%前後の成績で、合否判定はC、当落ボーダー上との評価でした。他校の模試では、アウェイの緊張感と設問との相性(の悪さ)を思いっきり味わいました。そのための崩れもあり、解答の安定度を増すため自己スタイルの確立が必要と再認識しました。また、8月のMMC第3回模試は、 連結決算がわからず財務で失敗したものの結果は上位20%の成績。続く9月の第4回模試は、一転して財務が好調、総得点で上位3%の結果で、ようやく最後に本試験の準備が整った気がしました。

【いざ2次試験へ】
10月の2次試験当日、東京地区の天気は晴れ、睡眠も十分で、1年間の締めくくりにふさわしい日を迎えました。会場となった幕張メッセは、ホールに会議用の折りたたみ机と椅子が延々と並び、なかなかの壮観でした。そして試験開始。事例T〜Vまでは、自分なりの解法で比較的冷静に対応でき、3科目終了時には心地よい疲労感すら感じていた気がします。(前年は、手が震えてうまく字が書けないくらい緊張していましたが。)
しかしながら、事例Wが始まり状況は一変します。「何だこりゃ。」
もともと、直前期に設備投資の取替計算に(趣味的に)かなり執着していたので、問題を一読し、「取替計算、出た〜!」とガッツポーズだったのですが、取替投資の設問を読み「?」、何も書けないまま15分が経過、久々に嫌な汗をかいていました。とそのとき、ようやく解答のロジックがひらめき、とにかく最後までマスを埋めましたが、見直す時間はなく、計算問題の正答率は50 %と詰めきれなかったのでした。



【サクラ咲く】
さて、最後はやはり疲労感とともに終わった2次試験でしたが、12月の結果発表は、合格でした。しかし、いまだに達成感より安堵感が強く、終戦気分からなかなか抜け出せません。まあ、それくらいこの1年間は自分にとって壮絶な挑戦だったということでしょうか。
最後に来年受験される皆様へ、自身の経験からいくつかお伝えしたいと思います。
診断士試験は、「knowledge 」だけでなく「 intelligence 」を見る試験ではないかと思います。MMCで教えを受けた知識を基に、自分なりの解法スキームを身につけることが必要です。どんなに事例演習を繰り返しても、本試験は誰もが初見の問題に取り組むことになります。 知識プラスαの自己スタイルの確立が勝敗を分けるのではないでしょうか。また、差がつくのは事例Wの出来です。事例TからVは、演習を重ね解答が安定してきますが、事例Wは既出のパターンは絶対落とせませんし、今年のように初見のパターンでの出題があればさらに厄介です。その時はあきらめず、できる問題を着実に攻略するしかありません。

【謝辞にかえて】
試験に合格した後は、周りの目も変わります。知る人ぞ知る試験ではありますが、受験生の時とは明らかに違い、評価のご祝儀相場が始まります。ま、いつまでも続きはしないでしょうが。挑戦2年目で何とか合格できたので、2次試験に向けての1年間の調整は結果的にうまくいったわけですが、試験終了後も合格の確信はありませんでした。もう一度受けても、どうでしょうか。しかし、そんな中で試行錯誤的に自分なりの解法をみつけ、できることは試験会場に置いてきたという満足感はあります。勝負は時の運です。もう一度受けても、やることは一緒でしょう。最後に1年間熱くご指導をいただいたMMCの先生方にお礼申し上げます。皆様のおかげで合格することができました。 今後も何かとお世話になりますが、引き続きよろしくお願いいたします。

● The Plover (S.K.) さん

【はじめに】
MMCの合格体験記を読まれている皆様は、時間が貴重と思います。そこで MMC の良さ、勉強方法、受験ノウハウ等については、他の多くの方々の体験文がありますのでそれを参考にされるといいと思います。素晴らしい内容で自分も昨年の今頃( 2008 年 2 月)はずいぶん参考にさせていただきました。
ここでは 私がこの試験で精神的に悩んだことと、その結末について書き記します。

【これまでの千鳥・足跡】
2006 年 12 月 大手受験校 1、2次ストレートコース受講開始
2007 年 3 月からMMC 1 日コースを適宜受講
2007 年 一次試験合格
2007 年 8 月より  MMC2 次直前受講
2007 年 二次試験結果 「 BACA  総合 B 」涙をのむ
2008 年 MMC2 次平日夜間コース
2008 年 二次合格

【中小企業診断士試験への疑問と取り組み方への迷い】
二次の勉強を取り組み始めた2007 年 3 月、そのつかみどころのない試験に呆然としました。過去問を解いても、何が解答として求められているのか分からず、合格の“あり姿”がイメージできず、そのためどんな勉強をすればいいのか全く五里霧中でした。
すなわち、目標のわからない試験である一方、情報時代の真っただ中でインターネット・ブログや試験対策の書籍には、さまざまな情報が流れ、情報過多で完全に未消化となってしまい、正直なところ、この試験に対して不信感を持ちながら勉強を続けていました。 どの受験機関がいいのか・どの参考書がいいのか・どんな知識・能力を身につければいいのか・・・さんざん悩みました。
二次試験に合格するためにあるべき姿を思い描けなかったので、とにかく、知識とノウハウを身に着け、経験値(なるべく多くの受験校の模試・特訓講座を受けました)を積むことに専念しました。ただ、添削された解答用紙が戻ってきた時、どんな成績であっても目指すべき頂が見えず不安感が起き、迷走の連続でした。目標が見えないので充実感に乏しくいくら勉強しても徒労感に襲われたものでした。ただ一途にコンサルタントとして必要なことを身につけようと心掛けました。 そう、 試験に受からなくたってコンサルタントになれるように ・・・。

【今年限りの参戦と覚悟】
2008年の春ごろは 一次を受けるか、迷いましたが、 退路を断つ 覚悟で一次受験をやめました。というのは、 2007 年の 2 次試験の事例一(ジュエリーの事例)の第一問の解答に 40 分を掛けてしまった時、自分の勉強はまだまだ合格するには不十分だと思い、がっちり準備してきた周囲の受験生に対し気後れを感じてしまいました。そして、その後の事例2,3,4ですっかり弱腰になってしまったからです。すなわち、やることはやったと当日胸を張って望めるように、勉強中も受験時も「 また来年がある」と考えられないように しました。



【中小診断士試験の真の意味を理解する】
2008 年 5 月から 6 月になると 試験の方法論とか、採点基準とか、全く気にならないように なり 診断士としての真の資質を問われている試験だと気付きました。 日々真剣勝負をしている事例企業にリアリティーをもって真摯に相対し、改善の方向性を熱意と説得力をもって提案できるか ! が問われていると合点しました。

試験要項をきっちり読み直すとそこにそう書いているではありませんか! 一気に霞がパッと晴れ、合格のための目指すべき目標が明確になりました。

【 KFS 】
  • 中小企業診断士試験の募集要項を熟読し、しっかりと理解し、納得する。
  • ⇒何が求められているのか?を考え抜く。
    ⇒自分の合格する状態・姿を鮮明に思い描きそれを目指す。
    ⇒中小企業の社長と応対し経営改善のための適切なアドバイスをする能力を備えていること。
  • デッドラインを設定し、チキンレースに絶対勝つ気力・気合いをもつこと。
  • 1)、2)を実現するには診断士合格後のその先の自分の進むべき道にむけ意識を高めること。すなわち、試験合格を目的化せずその先に目標を持つこと。

  • 【終りに】
    知識面・スキル面等については、自分には何もありませんので、何もお役にたてないと思いますが、心の奥底の悩みがあったら、悩みぬいた自分の経験が参考になるかも知れませんので小生のブログのぞいてみてください。
    http://shindanshi55.blog121.fc2.com/
    皆さんの希望に満ちた心が成就して、活躍いただくことを祈念します。

    【先生方への御礼】
    悩める千鳥に光明をあて、目を明かしてくれたのは正にMMC の時間・労力を惜しまない添削指導でした。ありがとうございました。これからも MMC の真髄を実際の実務で体現できるように頑張ってまいりますので今後ともご指導のほどよろしくお願いします。

    ● 井上さん

    1 プロフィール
    •  高年の受験生、年齢50歳台後半
    •  合格までの受験歴:1次3回、2次4回
    •  1次の得意科目:経済学・経済政策、財務・会計、経営情報システム
    •  1次の不得意科目:経営法務、中小企業経営・中小企業政策
    •  2次の得意科目:事例4(財務)
    •  2次の不得意科目:事例2(マーケティング)

    2 中小企業診断士を受験した動気
    診断士を受験した動気は、定年をひかえ、今後も社会に貢献できる仕事につきたかったことです。団塊の世代でしょうか、60 歳で隠居する気にはなれません。診断士は、定年がなく、また自由業なのも魅力でした。

    3 1次試験対策の学習方法
    1次試験では受験校を利用せず、独自で取り組みました。受験校から出ている1次試験用のシリーズものを購入し、勉強しました。ほとんどが1次試験のための基礎知識のインプットと、問題集によるアウトプットでした。アウトプットは問題集を3回は繰り返しました。

    4 2次試験対策の学習方法
    私は、合格まで、1次を3回、2次を4回受験しました。MMC の通信指導を受けるようになったのは最後の4年目です。
    2 次受験1年目は、1次合格後に過去の2ヵ年分の問題を解いたのみです。準備不足でした。全国模試、本番とも成績は D 判定でした。与件よりも自分の経験を根拠に解答していたようで、解答方法が分かっていなかったのです。

    2年目は、大手予備校の2次合格講座(通信)を受験しました。しかし、結果は不合格でした。今から考えると、いわゆる解きっぱなしで、見直しがなく、弱点が矯正できなかったことが不合格の原因だったと思います。

    3年目は、各予備校が出している2次試験用の単行本と過去問を中心に勉強しました。また、大手予備校の短期の2次講座(通信)を受講しました。結果は不合格でした。各予備校の2次の解答方針は異なります。手法を1社に決めるか、自分なりの解答手法を確立すべきです。

    4年目は、2次のみに絞り、1次はパスしました。受験校をMMC とし、1月より2次の答練(通信)に取り組みました。解答方針は、全問について少なくとも2回は再解答することで望みました。 MMC では、前回の解答の添削コピーを同封して提出するため、修正点が添削者に分かりやすいこと、同じ先生が添削されるため、指導が一貫していることです。しかし、全問2回の再解答は労力が要りましたが、その分、実力がついたと思います。
    同時に、過去問を当りました。 8 月以後は、平成13年以降の過去問を少なくとも2回は回しました。特に財務は 2 回以上、解きました。この時期に同じ問題を繰り返し解くことにより、自分の解答パターンができあがったようで、合格につなげることができたと思っています。

    5 2 次合格のために特に留意した点
    ■学習時間
    学習時間は、ここ1年間に限ると、1日2時間、2月から9月までで、2h*30日*8月=480h、学習しました。 4 年間では、1900時間となります。ほとんどが、自宅での学習でした。また、過去問を持ち歩けるようにコンパクトにしてコピーし、通勤途上などで繰り返し読みました。

    ■事例を解く上での技術的なこと
    私が事例を解答する上で留意したことは、以下です。
    •  正解は美しい日本語である、をモットーとした。主語、述語を明確に分かりやすく記述する。 1 文は 60 字程度とする。
    •  マス目が 100 字であれば、因果関係を2つ入れて論理的に解答する。初めは3つ入れ込もうとしましたが、枠内におさまらず、体言止めとなるなど、試行錯誤の結果、到達した心境です。 50 字では1つ。 30 字では体言止でキーワードを 1 。 5 〜 2 つ入れる。
    •  抽象的な解答はさける。あくまで与件に沿って具体的に述べる。
    •  解答は、問題文の要求に沿って、要求語をそのまま引用する。「強みと要因は」とあれば、強みは --- 、要因は --- である、と記述する。「アドバイスは」とあれば、アドバイスは --- である、と記述する。
    •  結論を先出しする。その後、理由や意見を述べる。読み手に分かりやすいためです。
    •  「影響は」とあれば、プラスとマイナスの影響を述べる。
    •  事例4については、過去問を繰り返し解いて、同種の問題が出たときは必ず解けるようにしておくこと。結構、同じパターンで出ています。また、事例 4 は、得点差が出やすく、得意事例とすべきです。
    •  最後に、 80 分をいかに使うかのタイムマネジメントが重要です。 80 分は長いようで、すぐに過ぎます。答練や過去問で練習し、自分なりの解答パターンを作り上げておくことをお勧めします。

    6 受験者へのメッセージ
    私は、合格まで 4 年を費やしました。しかし、振り返ると、 4 年間は長いようで短く、また、充実した時間でした。しかし、どうみても4 年は長い時間です。皆さんは、合格者の体験を轍として、もっと効果的に学習し、早期に合格することができます。
    100%の忠告はないといわれます。この合格体験記が、いささかでも皆様のお役に立つことができれば幸いです。

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