中小企業診断士 平成16年度合格体験


● 遠藤 健さん

MMCで学んだ1年間
合格発表日の午前10時過ぎ、携帯電話に送られた妻からのメールで合格を知りました。広がる安堵感と共に感謝の念で胸が一杯になりました。情熱溢れる指導でモチベーションをかき立て続けて下さったMMCの先生方、共にMMCで学び励まし合った仲間、そして土日に家を空けることを許し、心から応援することで受験生活を支えてくれた妻。お世話になった人達のおかげで得られた結果でした。

私のMMCとの出会いは、昨年の2次直前模試でした。その際、他校とは全く異なる丁寧な添削指導に驚かされました。そのこともあり、12月に不合格が確定した後、講座説明会&学習相談会に出席しました。

講座説明会に続いて行われた前田先生の無料体験講座では、東北地方にある食品加工業者に対して行った企業支援、更には地域興しにまで繋がったという実務事例を伺いました。この時の講義は、前田先生の中小企業支援や地域づくりにかける思いがびしばしと伝わってくるもので、私の知的好奇心をかき立ててくれる上でも余りあるものでした。「MMCで1年間がんばってみよう。診断士の資格取得は勿論のこと、他に得られるものもきっと大きいに違いない。」 ここから私のMMCでの学習が始まりました。
以下、私が1年間の受講を通じて感じたMMCの特徴を挙げてみます。

1.受講生の将来をも見据えた指導理念
MMCは単なる診断士の受験予備校ではありません。資格取得後を見据え、プロのコンサルタントとして必要になる能力の醸成までも見据えた指導を行って頂きました。近時の2次筆記試験の問題は、実際の中小企業の診断事例により近くなってきたと言われますが、MMCの講師は、日々現実の中小企業と向き合っている人達であり、何ら心配することはありませんでした。講座で行う答案練習の事例は実際の診断事例がベースとなっており、解説講義の中でも興味深い現場の話に多々触れることができました。

2.良質かつ一貫した指導
MMCでは、高品質の答案作りに向けた明確な方法論を教わることができました。また、MMCの講師は、皆がMMCで学んで、中小企業診断士となった方々だったため、講師によって教え方や発想が異なるというようなことはなく、首尾一貫した指導を受けることができました。

3.講師との距離が非常に近い
講師が当然に受講生の名前を覚えているということに留まらず、答案の癖、学習の進捗度といったことまで自然にかつ十分に把握して頂けたため、効果的な個別アドバイスを頂くことができました(特定の講師だけに把握してもらえたということではなく、MMCの全講師にです)。これらは大規模な機関ではあり得ない対応だったと思います。

4.講師の熱意・スピーディな対応
答案は講師からの厳しく温かく詳細なコメントで常に真っ赤になって帰ってきます。更に、午前中に書いた答案は、講師からの個別アドバイス付きでその日の帰りに返却されるというスピーディさでした。午後に書いた答案も翌週までには返却されるため、記憶が新鮮なうちに知識の定着を図ることができるという効果は絶大でした。
また、MMCの講師は、全員が受講生の側が根負けするまで、とことん疑問点の解消や学習のアドバイスに付き合って下さるような熱意溢れる方々でした。

5.多彩かつ実践的な特別講座
年間の講座の他に、多彩かつ実践的な特別講座が開講されました。私にとって、@一流GMSや専門店の優れた販促手法等をモデルにして、スーパーマーケットの模擬診断を行う演習講座、A財務・ファイナンスの徹底特訓講座、B少人数での特別合宿講座がとりわけ効果的でした。これらはまさにプロの現役コンサルタント集団による教育機関でなければできない講座でした。
この資格を志す殆どのビジネスパーソンはおそらく多忙な日々をおくっていることでしょう。私も平日にはまとまった学習時間を確保することができませんでした。そのため、1年間を通じて実践できたのはたった3点のことでした。
@講義では必ず講師の目の前、一番前の席に座ること(講師から質問が飛んできて鍛えられる。講義中の講師への質問も行いやすい)、A講義に集中し講義を楽しむこと(雑談も聞き漏らさない)、BMMC以外のコンテンツに手を出さず、その範囲で確実な知識・ノウハウの定着を図ること(むやみに手を広げない)。私の2次筆記試験のできは、事例Vでの失敗等、正直満足のいくものではありませんでした。しかし、これら3点の実践により、短い学習時間ながらも、競争試験に勝ち残ることを可能とする底力を蓄えることができたのだと思います。

末筆ながら、改めて、前田先生、山本先生、中居先生、久保先生、阿部先生、小林裕人先生、小林弘典先生に心より御礼申し上げます。「必ず次の1回で合格する」と講座説明会の時以来、先生方にも周囲の仲間にも家族にも言い続けてきましたが、この宣言を現実のものにすることができたのはひとえに先生方のご指導のおかげです。今後とも中小企業診断士として、様々な繋がりを持たせて頂けることを心から願っております。

● 長岡 正晴さん

初級シスアドから診断士へ
1.中小企業診断士受験まで
2001年7月合併に伴うデータ移行・事務手続きの統一等の作業が何とか終了して一息ついた頃、子会社のシステム会社へ転勤となった。それまではユーザー側の立場からシステム開発に関わってはいたものの、システム会社で自分が一体何ができるのか不安があった。たまたま書店で見かけた雑誌に情報処理試験の記事があり、その中に今までやってきたことが試せそうな資格をみつけた。それが初級システムアドバイザーで、締め切り1週間前に、過去問も見ずに申し込んだ。
それからの2ヶ月間、市販の参考書と問題集を何回かやり、若者と一緒に受験、会社の勉強会で教えた内容がたまたま出題されたりして、運よく合格。せっかくついた勉強癖を維持しようと、システム監査技術者、上級システムアドバイザーと、それぞれ6ヶ月の通信教育を申込み、幸いにも座れる朝の通勤電車の1時間を生かして勉強し、なんとか合格した。
調子に乗って技術者寄りのテクニカルエンジニア(運用管理)にも挑戦したが、さすがに不合格。ここでさらに難関のシステムアナリストを目指すかどうか考えている時に、書店で中小企業診断士の本を手にし、とりあえず1次でも受けてみるかと、2003年初から、テキストとマークシート問題提出だけの通信教育を始めた。
経済学等馴染のない科目もあり、公開模試でも今一歩の点であったが、情報システムで点を稼げたこともあって、何とかぎりぎりで合格。もともと1次の合格は想定していなかった為、診断士の2次試験の1週間後にあるシステムアナリスト試験の通信教育を始めてしまったので、診断士の2次試験の受験は断念。システムアナリストの方は、一旦中小企業診断士の勉強でシステムだけの勉強から数ヶ月離れ、幅広い勉強をしたのがよかったのか、合格できた。中小企業診断士の1次試験に合格すると、2次試験には2年間だけ挑戦する権利があるので、2004年は本格的に2次試験の準備を行うことにした。

2.2次試験対策の必要性を痛感、 MMCの門をたたく
システム監査・上級シスアド・システムアナリストの高度情報処理試験では、午後の最後の試験が制限時間2時間で2千〜4千文字の論文を作成する試験であるが、これが最終的な合否を左右するので、長文の論文を早く書き上げる練習していた。ところが、診断士の2次試験では、百字程度にぎゅっと内容を圧縮しなければならないため、両者にはあまりにもギャップがあることが判り、通信教育では駄目だろうと思った。約1年の長丁場となるが、家族の了解を得て、思い切って通学を検討してみることにした。大人数を集める受験校と少人数のMMCの両方の体験授業を受けたのだが、その日のうち解答を採点して返却され、直接コメントも貰えるという点で効果があると思い、MMCにお願いすることに決めた。

3.50点台をうろうろ
1次試験の勉強が4ヶ月程度の付け焼き刃であったので、選択肢から正解を選びだすマークシート試験にしか対応できておらず、MMCの2次試験に必要な知識の確認の為の記述式小テストでは、解答欄を十分に埋められない状況だった。そこで、書けなかったキーワードについては、説明を簡単に B6サイズのカードに記入して、すぐには座れない帰りの電車内で読み返えすようにしていた。知識は徐々に貯えていけたが、講義のステップが進み答練の段階に入ってからは、時間制限のある中で、言いたいことをしかも診断士らしくまとめるのが難しく、合格点である60点にはなかなか到達せず、50点台をうろうろしながら夏が終わってしまった。

4.最後の模擬試験
10ヶ月の講義と答練で回答を書く際に利用できる「型」が少ずつ身についている自覚はあったものの、最後に受けた9月19日の試験結果は、56「 53 」61、56で合計223 、42位しか到達できなかった。そのなかで一番点数の低かった「流通/マーケティング」で山本先生から、「これまでの得点は60点に及ばなくとも、60点を超える可能性のある答えを書ける様になっています。答えはセオリーをベースにして問題文のフレーズを入れていくと考えると意外と楽に合格答案が書けると思います。」とのコメントを頂いた。それからの2週間はもう一度セオリーの確認とMMCで過去にやった問題の見直しに力をいれ、あとは試験場での「現場対応力」に賭けた。また、計算問題という「合っていれば確実に満点が貰える」財務が弱く、心配だったので、直前対策にも参加し、その後も繰り返し練習したので、ある程度は目処を付けたと思っていた。

5.2次試験当日
試験当日は最初の3科目で力を使い果たし、財務では第1問に時間を掛け過ぎ、時間が懸かりそうと判断して第3問は最後に回したが、キャッシュフローの計算の時間が足らずあわてて間違えるなど、財務にはまったく自信がなかったが、第1問の財務指標が3つともMMCの回答例と一致していたところが、唯一の希望の光だった。その他の科目でも自分の答案の再現をしても自信は少なくなるばかりだった。例えば、流通/マーケティングで、「会員カードは発行しないほうかよい。」とアドバイスしたが、どの受験校の解答例も発行するという解答で、もう少し素直に回答すればよかったと悔やんだりしていました。

6.予想していなかった合格
今年の1次試験も合格はしていたが財務が足切りギリギリの点だった反省から、簿記の2級の通信教育に申し込んで、さあまたやるぞと思っていたところに、2次筆記の合格の通知が到着し、遅ればせながら口述の勉強に取り掛かった。MMCの口述対策の講座にも参加し、最悪状態での対処方法も含め、色々なヒントも頂いた。それもあって、試験官の前でもとりあえず、黙り込まないで答えることができた。しかし、付け焼刃の準備だったこともあり、口述試験では、1問あたりの回答時間2分に足らず、おまけの1問も出て、合計5問に回答する羽目になった。しかし、話をすると頷いてくれる試験官がおられ、多少は落ち着いて説明できた。

7.最後に
前田先生や中居先生、山本先生を始めとするMMCの各講師の方の熱意を少しずつ頂いて、1年間遣り通せた気がする。特に採点やコメントを毎回担当していただいた久保先生の「期待しているよ!」の1言に、4度の模擬試験では十分答えることができなかったが、最後の本番ではなんとか応える事ができたようだ。

● 伊能 賢一さん

私の受験体験記
平成16年12月22日、私は協会のホームページにより中小企業診断士合格の確認をしました。
平成8年にはじめて1次試験に合格してから早8年思えば長い道のりでした。こんなに長くかかった私が皆様に自慢話めいたことを言うのもお恥ずかしいかぎりですが、私が歩んだ愚かな道のりを回避していただくため参考になるかと思い本記を記します。

前述のとおり私は平成8年に自宅学習のみで1次試験に思ったより簡単に合格しました、これがそもそも勘違いの基だったのです。なにしろ情報不足だった私はで2次試験もこんなものだと思い、受験校にも行かず参考書と問題集のみで11年まで受験し、毎回解答欄に空欄が残るなど失敗の連続、これはだめかなと思い始めた平成12年恐ろしい知らせが入ったのです。それは「受験制度の変更、2次試験の受験資格はあと2回しかない」というものでした。驚いた私はその年、某受験校に入校し気合を入れて勉強したにもかかわらずまた失敗、13年は様子を見、14年最後の受験と思いMMCのお世話になったわけです。

そこで思ったことは、「いままで合格しなかったのはもっともだったな」ということでした。たとえていえば暗闇でバットを振ってる感じ、いくら振っても当たんないよと。具体的に言うと、知識はあってもそれを文章にして伝える術を知らなかったということです。

それまでの私は断片的知識を解答用紙に書き込んでいるだけで、文章構成とか、設問に正しく解答しているかとをまったく考えていませんでした。2次試験がある意味国語の試験であることを理解していなかったのです。
ではどうすればよいのか?その答えがMMCで教わった文章の金型化です。具体的には設問の一部+問題文の引用+引用文のキーワード化+改善策+改善策のキーワード化、という書き方です。この方法により読みやすく、わかりやすい文章になるとともに解答時間の短縮ができるようになり空欄がなくなりました。
次に、文章構成が解ったにもかかわらずなんで14・15年とまた2次試験に失敗したのか?と現在本文をお読みの皆様は感じることとおもいます。それが第二の重要ポイント事例4財務診断の出来の良否なのです。旧制度では財務の問題がさほど重要視されてなかったためこの点勉強不足だったことが失敗の原因だと思います。財務の問題は得点差がつきやすいので、重点的な勉強が必要だと思います。

以上、私が中小企業診断士の受験を通じて感じたことを述べてみなした。とりとめのない内容で読みづらかったかもしれませんが多少なりとも皆さんの参考になれば幸いです。

● 廣岡 雅史さん

中小企業診断士にチャレンジするということ
「まただめか」・・・発表後の土日に書留の配達はなく、「今年の合格率は全国で20%、でも受験地区では7%」との事で半ば諦めつつ、しかしWWWで合否を確認する勇気もないままずるずると迎えた月曜日、帰宅すると書留が!!驚きの後で喜びと感謝の気持ちが湧いてきました。すぐに気を引き締めて口述試験の準備を進め、受験、そして合格発表。これから実務補習を控える半人前ではありますが、決して簡単ではなかったこれまでの取り組みと、その中で気付いた事を以下、記します。

1.これまでの取り組み
1、2回目の受験:他校の通学講座を利用、不合格。
3回目:MMCの通信答練を利用、合格。

最初はオリジナリティを如何に出すか、が勝負と考えていました。勉強した知識に基づくありきたりの提案では企業のコンサルティングとは認められないはずだ、と考えていたためです。テキストを使った基本知識や、日々の情報収集をベースに、取組む事例に対してさまざまな提案が考えられる中から、極力独自性の出せそうなものを選んで答案の軸としていたものです。答練ではそれなりの成績を収め、自信もありました。しかし最初の2次試験では組織事例の題意を外し、あっさり不合格。そこで自己分析を行い、翌年の試験に向け組織事例攻略を目指し、題意の把握に務めました。しかし今度は財務事例でCVP計算ポカミス全滅により、再度不合格。この年は受験地区では前年よりも高い合格率だったことから、「何をやってもだめ」感を味わい、自信喪失の駄目押しとなりました・・・多年浪人生の典型かもしれませんね。

今度は自己分析しても具体的に何をどうすればよいか見えず、またこれまでと同じ通学講座を利用しても結果が変わるとは思えず、当時は悩みました。そこでWWWで情報収集を行い、少人数徹底指導の方針に惹かれてMMCの門を叩いたのです。電話で問い合わせた時に阿部先生が親身に対応下さったことが決め手となりました。

MMC通学講座を受講した場合、コンサル現場実習や、講師の方の生々しい実務経験に触れる機会を得られる大きなメリットがありますね。一方、私の受講した通信講座の場合、教材と添削が全てです。その代わり、通学クラス内での相対的な位置に流されるリスクを回避し、自分のペースで学習を進める事ができ、それを通じてとことん自己を見つめなおす事ができました。ただ、平均で4.5回、最高6回の再答案添削を依頼し、しつこく質問票を提出した私は、さぞかし手のかかる生徒であった事と思います。阿部先生、中居先生、大変お世話になりました。

お二人からは一貫して、「与件に基づき題意に応える答案」のご指導をいただきました。最初は再答案を作成しても模範解答に対するオリジナリティを出そうとする意識が働いてしまい「まねる事も大切」とのアドバイスを何度もいただいたものです。そこから時間がかかりましたが、特に生産事例で模範解答をまねる再答案作成を通じて、QCDの角度からの段階的な具体的な打ち手を身につける事ができ、アドバイスの意味を少しずつ理解できるようになりました。
以降、一年間の通信答練を通じて、自分の持つ引き出しの中身をいつでも取り出せるように整理し、与件と設問の題意を理解した上で、求められた解答を作り上げる事が多少なりともできるようになったのではないかと感じられるようになりました。受験の結果は冒頭の記述の通りですが、過去2年との違いは何だったのでしょうか。

2.気付いた事
受かるための秘訣は受かるまで続ける事です。いくら答練の成績が良かったり模試の偏差値が高くても不合格のまま終わってしまっては確率 0%と同じであり、その逆であっても合格できれば100%です。またこの過程で紆余曲折を経る中で何を得るか、にも大きな個人差が出てくるように思います。
私は、本番はあくまでも試験である以上「正解」があり、それは出題者の意図を読み取り、応える事で導き出せるものと考えられます。私は当初「オリジナリティを出す必要がある」と考えていましたが、どうやら使い方を間違えていたようです。いろんなものが見える時に、それを全て相手に説明する事が常に適正とは限りません。相手の状況によって、時間をかけて段階的に伝えて行く必要がある場合もあれば、効率よくまとめて説明した方がいい場合もあります。それを聞いた相手がどう感じ、その後でどう動き、果たして結果があるべき姿に近づくか、がポイントです。そしてそこには自分の努力の跡や優秀さを相手に認めさせる必要があるとは思いにくいのです。
つまり、その取捨選択や組立てができる節度があって初めて「正解」の形に近づくのではないか、中小企業診断士には他人に関わってその人の携わる仕事の成果を向上させる力が必要なので筆記試験ではそこも見ているのではないか、と推測します。
また、知識レベルが高く1次試験を毎年クリアできる優秀な人でも2次試験合格が難しい理由の一つはここにあるのではないでしょうか。私は、ここに気付けたことは社会生活の中での大きな収穫であり、 4年近い期間の苦しみがあったからこそようやく得られたものだったと考えています。
最後に、この1年ご指導いただいたMMCの阿部先生、中居先生、前田先生に深く感謝致します。自身を振り返り、みなさんへの感謝の気持ちを表現する、この場を与えていただき、ありがとうございました。

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