中小企業診断士 平成14年度合格体験


● 矢向 直人さんさん

中小企業診断士試験−非常識合格法
1.はじめに
最初に私の成績をお知らせしましょう。本試験2週間前の直前模擬試験で190人中62位でした。また、勉強期間中は平均点前後、順位としては上位から6割程度でした。試験を熟知されている方はもうお分かりでしょうが、普通では合格できない成績です。したがって、これから述べることは堅実な勉強方法を志向される方にとっては適切ではないかもしれません。弱いものが強いものに勝つ方法とでも申し上げておきましょう。

2.中小企業診断士試験の特徴
(1)よく言われることですが、この試験は競争試験なのであって、このことをはっきり認識すべきです。また、
(2)1次試験に関しては易しいとは思いませんが、最終合格から見れば一つのステップに過ぎません。2次筆記試験がすべてといっても過言ではないでしょう。さらに、
(3)新試験制度の最大の特徴は合格率10%の2次試験が1次試験1回につき2回までしか受けられない点です。これにより新たなプレッシャーが加わり、それにも打ち勝っていかねばなりません。背水の陣で戦わなくてはいけなくなったのです。
そこで以下では2次筆記試験に絞って述べます。

3.合格へ向けての心構え
まずは、自分が考えついた答えは合格する人も同様に考えていることを知るべきです。それは自分が書けたと思った問題でも、自分の予想より点数や順位が低いことがままあるからです。つまり合格者のレベルはほとんど同じということです。そこで二つの考え方が大切になります。一つは成績が悪くても逆転合格が可能であるということ。今一つは一度合格圏に達した科目は確実に合格できるようにしなければならないということです。これらを達成するためには、
(1)科目ごとに自分の得意・不得意をはっきりさせることと、
(2)それによる全体戦略をたてることが重要と思います。

受験指導で「題意に忠実に」ということがよく言われます。しかし、それができるようでしたら最初から苦労はしないでしょう。与件文、設問文を最重視することに異論はありませんが、
(1)出題者のストーリーが読み取れるかということと、
(2)与件文に答えがあるのか無いのかの見極めができるかということがポイントになると思います。すなわち読む力の問題です。また表現力つまり書く力も大切で努力が必要ですが、こちらはそれなりのトレーニングで向上していくと思われます。
診断士試験の本質は少しの基本的知識と論理的思考にこれらの力を付加したものと思います。これを踏まえたうえで各自の年齢や適性に合致した勉強法をとることが合格につながるのでしょう。

4.逆転の構図
さて、冒頭に記したように普通なら合格できそうもない私が逆転できた要因は何だったのか、勉強期間中に心がけていたことについて述べましょう。具体的勉強方法は諸先輩方から示されるでしょうから私が書くことは控えます。
診断士受験者のほとんどが勉強時間が取れないことが最大の悩みと思われますが、私もこの点にかけてはかなり自信?があります。そのような条件の下でまず目的、目標設定を行い受験動機を具体的にはっきりさせました。私の場合、会社が従業員10人程度の零細企業ですから、中小企業を目指し診断士の勉強をすることは最適だと考えたのですが、さらに動機付けとなったのは、勉強している方のほとんどがかなり大きな企業の方々で、負けたくないという思いが湧いたことです。(小さな会社の方は是非頑張っていただきたいです。)その上で計画を立てて進捗状況をコントロールするよう努めました。
また、精神面で強くなることも大切です。いくつかの受験学校では少人数制の塾や特別クラスを設けていて、これらは確実に合格できる方の養成を目的としています。そこで私はこの方達を目標として答練で上位10〜20%に入ることを心がけました。当然結果は惨憺たるものでありましたし、一向に成績は上がりませんでしたが、そこで決してあきらめませんでした。通学講義時は前列の方に座ることを決め(これは簡単にできます)、添削された答案で注意されたことは二度と繰り返さないように復習しました(実際はこれが難しいのですが)。そして、教わったテクニックの徹底を心がけ、絶対に合格するのだという信念を持ち続けました。
ところで、本試験では80分の4事例に完全集中できる気力と体力も大切です。気の緩みがやるべきことを忘れさせてしまうからです。ですから、その人なりの集中法を早いうちに見つけておくことも必要でしょう。
そしてその結果・・・。講師の先生から試験当日に開眼する人もいるということを言われていましたが、まさか自分がその一人になろうとは・・・。

5.MMCについて
まず受験に当たっては1〜2年間の様々な犠牲をプロデュースできるかということが重要な条件です。その上で可能であれば通学することが望ましいと思います。なぜなら、2次試験は前述したように競争試験なので、動機付けのメリットが1次試験よりはるかに大きいからです。通学では、通信や独学では困難な仲間やライバル同士での刺激があるからです。
MMCに通学していると、生々しく迫力ある講義が聴けるのでそのたびに闘志が湧いてきました。規格化されたノウハウとそれを実行すれば大丈夫という自信が講師の先生方にあるからでしょう。私自身はMMCの受験指導が短期的な合格のみを目指しているのではなく診断士から日本を変えていくという思想があるところに魅力を感じました。また比較的勉強時間がとれる方にとっては、講義内容を信頼して実行すれば合格者数や合格率に惑わされることなくマイペースで合格できる指導内容だと思います。

6.終わりに
合格できた今、ようやく私は長距離レースのスタートラインに立てたと思っています。これを読んだ皆様も早く一緒に走れるよう頑張りましょう!

● 新井 将平さん

ストレート合格体験記
昨年の今頃(H13年12月上旬)、私は悲痛な心境の下にありました。旧制度の下で苦労して取得した1次合格の既得権を失ったのです。定年を間近に控え、第二の人生と決めていたコンサルタントへの夢が跡形もなく消え去ってしまった・・・。そのように感じられたからです。「やはり自分には無理なのであろうか?」そんな弱気もよぎりました。しかし、冷静な自分も語りかけてきます・・・。「MMCでの2次マスターコースにおけるこの一年間の努力は何だったのだろう。たとえ合格ラインに及ばずとも確実に近付いているではないか。

この努力を続けていけば、いつかは合格ラインに達することが出来る・・・。」こう確信が持てる様になったのもMMC諸先生方のお蔭でした。自分に何が欠けているのか、MMCの受講生なら結構見えているものです。自分の弱点は知っている・・・。でもそれと直面するのが皆怖いのです。なるべくなら避けて通りたい・・・。私の場合、文章力には自信がありました。
でも、事例問題にあたっていつも迷ってしまうのです。何をどの範囲で書けばよいのか・・・。然り「題意が読み取れない。」また、適切なキ−ワードが即座に浮かんでこないのです。然り「キーワード不足。」いつも時間が足りなくなり、字が乱れてきます。然り「空欄は御法度。字が汚いと読んで貰えません。」容赦無い赤ペンが返却答案で返ってきます。
ではどうすれば良いのだろう?冷めた自分が答えます。「1次の知識体系の再構築!」かつてのつらい暗記の記憶がよぎりました。出来るならば、二度とあの思いはしたくない。若い人の前で恥をかきたくない。いっそ1次対策は独学にしようか・・・。そんな自分を、後ろからポンと押される様に、前田先生始め他のMMCの先生方の次の言葉で心は決まりました。「1次に集中しなさい。2次対策は余裕があったらでよい。いつでも質問に応じてあげますよ。」迷わずMMCの1次通学コースに申し込みました。

一度は恨みもした新制度に今は感謝しています。1次に立ち戻って再学習した結果、今迄見えなかったものが見付けられたからです。それは、一言でいえば「経営診断・診断士試験の全体像」でした。
2次の学習では断片的にしか掴めなかった知識が、十科目を体系的に学習することによって、有機的に関連付けられるのです。その結果、事例に際して、「およそこの範囲で解答すればよいが、この事項は外せない。」あるいは、「その範囲の外で解答しても高得点にならない。」そうした区分が見えてきたのです。
毎回のテスト学習は案の定大変でしたが、答案返却の瞬間を除いて、講義は結構楽しい時間でした。先生方との気持の通った交流があったからです。「1次再受験のための、ストレート合格のための1次講座。」これはMMCならではの一貫した指導方針から生まれたユニークな差別化商品であると思います。2次の本試験で答案用紙に思うところを迷うことなくぶっつけられたのも、MMCでの1次の学習が実を結んだからだと確信しています。

● 服部 透さん

2次試験合格に向けて
私は、中高年の会社員で、1999年夏から勉強をはじめ、1次試験を2回目で合格、2次試験も今回2回目で運良く合格できました。診断士を目指したのは、以前管理会計のソフト開発に携わった経験があり、この時に、ソフトウエアのみならず中小企業の経営全般の改善を提案できれば素晴らしいと思ったことにあります。

昨年、2次試験の再挑戦にあたり、いくつかの学校の説明会を聞いたりしましたが、MMCは、大手と違い先生方の意思統一が出来ている点と生徒個人をよく見てくれることに興味をもち、年初から、MMCで2次コース(平日夜間)に参加。5月初旬までの間、基礎的な切り口を中心に学習しました。その後、仕事の都合等もあってコースは続けることが出来ませんでしたが、模擬試験の一部と直前対策の一部にのみ参加しました。
模試などふだんの成績はかなり下の方でしたが、このようにMMCの受講を通じて、基礎的なことを中心に勉強したことが良かったと思います。また、受験勉強べったりと言うよりは、経営のことを勉強していき、その流れでたまたま受かったという感じがしています。

私が今回合格出来た背景には、以下の三点が特に効果があったと思います。
1.MMCのコースで習った基礎・切り口・表現方法などを自分なりに整理してサブノートを作成し、充実させていったこと。
2.「経営」に関する読書・テレビ・私的勉強会の活用などを行ったこと。
3.試験前2−3日の追い込みと試験当日のコンディションを整えたこと。

詳細は次の通り。
1.サブノートの作成
講座の資料やテキストなどをもとに特に重要と思われる部分をノートに貼り付け、必要に応じて追記する。内容は、調査・分析、財務、マーケティング、卸、商業集積、生産、人事・組織、新規事業にカテゴライズした。答練をこなす機会が少なかったが、「ここを直せば合格点」やMMCの事例問題集などを活用し、少ない答練問題を何回も自習した。答案記述に使用するキーワード、例えば、財務の「借入依存型経営」「薄利多売方針」「売場生産性の向上」などの整理を行った。

2.「経営」に関する読書・テレビ・勉強会の活用
(1)経営に関する本としては、「問題解決ができる人 出来ない人」(中島孝志著)、「顧客満足の基本がわかる本」(鈴木 豊著)、「V字回復の経営」(三枝 匡著)などがある。
(2)テレビの中小企業経営などに関する番組は、おなじみの「企業未来」(テレビ東京)、「21世紀ビジネス塾」(NHK)、「BB−WAVE」(テレビ東京)などをほぼ欠かさず見た。
(3)私的勉強会は、中小企業診断士を目指す知り合いの仲間6−7人で月2回程度自由な勉強会を実施し、試験対策のみならず「経営」に関して自分の得意分野のテーマで発表を行う機会をもった。また、あるメンバーの好意で工場見学なども行った。

3.追い込みと試験当日のコンディション作り
(1)試験前2−3日は、出来るだけ図書館などにこもって試験勉強に集中する。
(2)試験当日、朝起きたら体操をする。――血液の循環をよくし、体温を上げる。
(3)会場近くに早く行って資料に目を通す。――当日なら忘れないのと頭の体操が出来る。
(4)会場ではつっかけに履き替える。――靴は足を圧迫して、エコノミー症候群状態になるおそれがあるので、つっかけでリラックス。
(5)鉛筆は、BとHBの両方を用意する。(私の場合、シャープペンシルは筆圧が強くてすぐおれる。――明治大学は机が新しいので私にとってはHBがちょうど良かった。
(6)出来るだけ糖分(のど飴など)をとる――砂糖は頭の働きを良くする。
(7)解答のしかたは、「ピッチャー返し」(聞かれたことに答える)を心がける。
「問題点は、(1)xxx(2)yyy(3)zzz。改善策は、(1)XXX(2)YYY(3)ZZZが望まれる。」など。

今年2次試験を目指される方は、ご自分のペースを作られ合格に向けて是非がんばっていただきたいと思います。
以上

● 日置 律子さん

合格体験記
平成13年度の中小企業診断士試験は新制度1年目で、1次試験の科目も増えたので、まず私は1次試験合格を目指しました。1次試験後、初めて2次試験の勉強を始めましたが、今一つ2次の勉強方法がわかないまま、空しく2ヶ月が経ってしまいました。そして、2次試験を受験し、当然ながら不合格という結果でした。

不合格の後、2次試験に合格するためには、何を重視したらよいだろうかと考え、結論はアウトプットの強化でした。そこで、添削を丁寧にしていただけるMMCに通うことに決めました。MMCの講座では、過去問等を使い、かなり多く字数を80分で書くことを練習しました。最初の頃は半分も埋まらず、ただ、呆然としていました。中居先生から「空欄に得点はなし、泣きながらでも書きたい。」とコメントをいただいたのもその頃でした。MMCの講座で字数が多くても時間内に書き終えるという練習を繰り返したことによって、本試験でも何とか空欄を作らず、書き終えることができました。

2次試験の勉強方法について、私がアドバイスしたいことは、本試験の過去問を重視してくださいということです。私は14年度2次試験の直前に13年度2次試験のベスト答案を作成し、解答の方向性を再確認しました。また、1次試験も要チェックです。2次試験に応用できることが多くあります。

私のように筆が遅い落ちこぼれでも合格できます。皆さん、がんばってください。

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